《 しびれの症例 》


◆症例5 しびれ 上を向くと右肩・右親指がしびれる

患者: 女性 30代

来院: 2017年6月

●症状

しびれ 上を向くと右肩・右親指がしびれる

 

5月に旅行先で寝違えてしまい、その2週間後に右親指がしびれるよううになる。6月になりしびれる範囲やしびれが強くなり、整形外科を受診したところ、異常はなくストレートネックと診断。ビタミン剤を処方されるが症状が改善せず。その後、接骨院に4~5回受診したが目立って症状が改善しない。友人から鍼治療が良いと聞き、近所にある当院のHPで同じような症例を見て、ご連絡頂いた。

●治療内容と経過

1診:整形外科で骨などに異常はないことが確認できているため、上を向くとしびれが強くなることから、頚部-背部の張り感が関係していると考えた。まずは、上に向く動作を改善させるために手に刺鍼。その後、背部を触診すると硬いコリがあり、押すとしびれが強くなる。この箇所に刺鍼したところ、しびれの強さが減少した。この日は終了。

 

2診(初診から8日後):以前よりも上に向いてもしびれる回数が減少し、しびれも弱くなった。しびれと同様、肩こりを改善するため、臀部、背部に刺鍼。

 

3診(初診から約1か月後):親指にはしびれは全くなくなり、たまに上腕にしびれが出るが気にならない程度になった。肩も以前より楽であるとのこと。以前と同様に頚部、背部に刺鍼。
施術後、ほとんどしびれが気にならなくなったたま、3診で終了とした。

●同時に治療した症状

 肩こり

●主に使用したツボ&活法

1診 六谿R T5(1)R T4(3)R C5(0.5)R
2診 ふくら2R C7(1)R 胞肓R 坐骨切り
3診 C5(0.5)R 肩回し

●考察

今回の症例のように、頚部に問題がないときは背部のコリが痛みやしびれの原因になっているケースは多くみられる。上を向くと症状が増悪することから動作分析を行ない、さらに丁寧な触診をすることで原因箇所がわかり、症状改善に繋がった。


◆症例4 しびれ 右薬指・小指のしびれ

患者: 女性 30代

来院: 2017年4月

●症状

しびれ 右薬指・小指のしびれ

 

4日前、転倒して右ひじをぶつけてしまって以来、右薬指・小指のしびれが出ている。どのあたりが痛むのか、今一つわからないが、昨日までは、ドアノブを回すような動きをすると首などに痛みがあった。知り合いの紹介で当院にご連絡頂いた。

 

●治療内容と経過

まずは、肩の張りが強く全体の張り感を改善するために臀部に刺鍼。刺鍼しているときに、肩が温かくなってきたとのこと。背部を触診すると硬いコリがあり、コリを押すと右薬指・小指のしびれが強くなった。このため、背部、腕に刺鍼。首にかたさが残ったので、手に刺鍼して終了。施術翌日から、症状も改善し体調も良いとご連絡頂いた。

●同時に治療した症状

右首~肩~背中の痛み 肩こり

●主に使用したツボ&活法

胞肓LR T3(3)R T5(1)R 合谷L 曲池R

●考察

転倒して右ひじをぶつけてしまったことで、身体全体に緊張が生まれ、背部のコリが痛みやしびれの原因になったと思われる。
ただ、頚部の動きでしびれが強くなり、上腕二頭筋の筋力がやや低下、上腕三頭筋腱反射がやや減弱していたため、別途整形外科受診するようお話をした。今回は患者ご本人から、現状の症状を少しでも症状を改善したいとのご要望で施術を実施した。


◆症例3 左腕の痛みとしびれ 首を動かしたり腕を挙げると痛みが強くなる

患者: 男性 40代

来院: 2017年3月

●症状

左腕の痛みとしびれ 首を動かしたり腕を挙げると痛みが強くなる

 

2016年12月末から痛み、しびれが出るようになり、整形外科ではレントゲンを撮りストレートネックと診断。2017年1月にスケートをして転倒してから痛み、しびれが強くなり、3月に整形外科で痛み止めの注射をしたが、症状は変わらず。どの姿勢でも痛みがあり、仕事にも支障が出てきてしまい、以前より知り合いであった当院にご連絡頂いた。

●治療内容と経過

整形外科でレントゲンを撮っていることで骨など異常はないこと、上肢の筋力、反射テストには異常がなく、首を動かしたり、腕を挙げることで痛みやしびれが強くなることから、肩や背部の張り感が影響していると考えた。まずは、左の肩こりが強いため全体の張り感を改善するために臀部に刺鍼。また、背部を触診し痛みや痺れが強くなる箇所に刺鍼したところ、しびれ、痛みがかなり改善した。
患者さんから後日ご連絡を頂き、施術翌日までは一時的に痛みがあったが、2日目朝起きたら、痛みはほとんど無く、示指にしびれが少し残る程度だった。現在も以前あった痛みがなく仕事ができているとのこと。

●同時に治療した症状

肩こり

●主に使用したツボ&活法

大臀L T5(1)L T4(3)L C5(0.5)L

●考察

結果として、背部のコリが痛みやしびれの原因であった。首や腕の動きで痛みやしびれが強くなったことから、頚部につい目がいってしまうが、背部のコリが頚部の動きを制限し、今回の症状が起きたと考えられる。


◆症例2 首を動かすと痛み、左腕や手に痺れがある

患者: 女性 30代

来院: 2016年12月

●症状

首を動かすと痛み、左腕や左手に痺れがある

 

2年前に、医師から頚椎ヘルニアの診断を受け、当時は痛みや痺れがあり、整骨院に通院し、しばらく症状もなく過ごしていた。昨日の朝から、急に痛みや痺れが出て、頚部も動かしづらくなった。痛みや痺れを何とか改善したいと思い、知り合いの紹介で来院された。

●治療内容と経過

頚部の動きをチェックすると、左回旋で左側頚部に痛みがあり、左に向きづらく、後屈もしづらいが、頚部の動きづらさと手の痺れの増悪は関連はなし。まずは、頚部の動きを改善することを目的に手に刺鍼したところ、頚部は動きやすくなったが、左腕や左手の痺れはまだ残る。これらの痺れは背部の緊張が引き起こしていると考え、原因となるコリが見つかったので鍼をしたところ、手の痺れがほとんどなくなった。明日以降でまだ痛みや痺れがあれば来院するよう話をして施術終了。後日、連絡があり、施術して以来、痺れや痛みが出ていないとのことだった。

●同時に治療した症状

頚部の動き 肩こり

●主に使用したツボ&活法

六谿L T3(4)L 合谷L 大臀L

●考察

痺れに関しては、背部の緊張を起こしている原因に着目したことで早期改善に繋がった。頚椎ヘルニアという診断名から頚部に着目してしまいがちであるが、身体全体を観察してくことが大事であるという症例であった。


◆症例1  右肩の痛み 右腕の痺れ

患者: 男性 40代

来院: 2016年10月

●症状

右肩の痛み 右腕の痺れ

 

今年の2月にベンチプレスで肩を痛め、5月頃には右肩が挙がりずらく、痛みを伴うため、整形外科を受診。レントゲンなどの結果、五十肩という診断をうけ、特に処方はなく、腕を動かすよう指示されたが、まだ肩の痛みが少し残っている。また、1週間前、仕事中に、首を動かしたり、ジッとしていても、右腕にジワっとした痺れが出るようになり、知人から当院を紹介され、来院された。

●治療内容と経過

肩の痛みは、肩関節伸展位から手を内側に捻じると、肩関節の前面に痛みが出る。ただし、立って同じ動作をすると、痛みがでないことから、下半身に着目し、足に刺鍼にした。その後、肩甲骨の動きをよくするよう、活法を行ったところ、痛みはなくなった。
右腕の痺れは、頚部を右回旋すると痺れが強くなり、右回旋の動作もしづらい。まずは、右回旋の動作をしやすくすることを目的として、手に刺鍼した。また、背部を触診すると、1カ所硬い箇所があり、患者さんがいつも痛くなる箇所と一致。背部に刺鍼したところ、痺れ、可動域が改善された。後日、治療してから、痺れが気にならなくなったと連絡を頂いた。

●同時に治療した症状

 頚部の動き

●主に使用したツボ&活法

大腰LR 後谿R T5(3)R
坐骨切り 肩回し

●考察

肩の痛みに関しては、痛みが出る肢位に着目できたことが早期の改善に繋がった。痺れについては、頚部に問題があると考えてしまいがちであるが、肩の痛みと同様、全体的にみて「どんな動きで症状が出るのか」を考慮することが大事であるという症例であった。