《 その他の症例 》


◆症例3 生理痛 下腹部の違和感

患者: 女性 20代

来院: 2017年7月

●症状

生理痛 下腹部の違和感

 

昨日から生理が始まり、下腹部の痛み、違和感が強い。最近は特に生理痛が強く、生理不順もある。仕事で屈んで上下に物を運ぶ時に腰に痛みもあり、何とか改善したと思い、以前ご家族が当院に罹ったことがあったため、ご連絡頂いた。

●治療内容と経過

 腹部を触診すると、下腹部全体に張り感があった。患者さんに痛みの箇所を確認すると、みぞおちとおへそより左下側にあり、その箇所を押すと痛みが強くなる。下腹部の痛みや違和感を改善するために、足に刺鍼し、背部と臀部にお灸を実施。腰については、前に屈むと大腿後面が張るため、腰に刺鍼した。肩の張り感については活法を行ない、肩が軽くなり、呼吸も楽になり、この日はこれで終了。

 2診でも同様の施術を行なったところ、次の生理の時には生理痛はなく、生理の状態(塊がなく色も鮮血)もよくなり、生理不順も改善されつつある。現在は、継続して身体のケアのため来院されている。

●同時に治療した症状

 腰痛 肩の張り感  足の冷え

●主に使用したツボ&活法

曲泉R 陰陵泉L 腰眼LR

L2(0.5)LR と胞肓LR(お灸を実施)
坐骨切り 肩回し

●考察

職場の変更もあり、ストレスの影響は少なからずあったと思われる。これにより、内臓の働きが悪くなり、腹部に硬さが現れ緊張が増して張り感が出てきた。このため、腹部のかたさや緊張を緩和していくことが症状改善の近道であった。


◆症例2 背中の違和感・痛み みぞおちから背中へ痛みが移動

患者: 女性 30代

来院: 2017年7月

●症状

みぞおちから背中へ痛みが移動

 

最初は、みぞおち辺りに違和感があり次第に痛みに変わり、その後に背中に痛みが移った感じがする。また、車の運転でハンドルを切ったり、起き上がる時にも背中が痛むようなり、以前来院されていたことがある当院にご連絡頂いた。

●治療内容と経過

 症状の最初のきっかけである腹部の触診をすると、みぞおち、右肋骨下部あたりに違和感や痛みがあった。発熱はなく、腹膜刺激症状、背部の叩打痛がないことを確認。まずは、腹部の違和感や痛みを改善するために、足に刺鍼した。さらに背部の触診をし、硬くなっているコリを確認。更に足に刺鍼したところ、背部のコリが緩和され違和感も解消され、ハンドルを切る動作や起き上がり時の痛みがなくなった。

●同時に治療した症状

 お腹の違和感 肩の張り感

●主に使用したツボ&活法

曲泉R 三陰交R 膝陽関R 下巨虚R

●考察

 腹部を触診しているときに患者さんから、「夏バテからか、お腹が空いて食べても食べた気がしない感じがあり、便通もあまり良い状態ではない」また、「生活面でのストレス」もあったそうだ。過度なストレスや胃腸の症状が、腹部や背部に出ることはよくある。長引く、背部や肩の痛みは内臓に原因があることも考えておく必要がある。


◆症例1 顎関節症(噛むと音がする・口が大きく開けられない)

患者: 女性 30代

来院: 2016年2月

●症状

顎関節症 

噛むと音がする・口が大きく開けられない

 

 10年くらい前から、しゃべる時・食べる時に、口を開けると「右あご」から音がするのが聞こえる。また、あまり大きく口を開けることができないため、食事をする時間が周りの人に比べてゆっくりであることを気にされている。知人が当院の鍼治療を受けていることを知り来院。

●治療内容と経過

右顎関節部にやや圧痛があるが、気になる様子ではなかった。咬筋は右の張りが強く、肩こり、腰痛があること、また車を運転する仕事であることから、骨盤-肩の関係で問題があると考えた。右肩、手に刺鍼しながら、何気ない会話をしながら、意識して口を開け閉めしてもらうと、右あごから出てくる音が小さくなった。最後に表情筋を緩めるよう手に刺鍼したところ、口を大きく開けられるようになった。6か月経ったいまも、音は気にならないとのこと。肩こり・腰痛がひどくなるようなら来院するよう話をしている。

●同時に治療した症状

  肩こり

●主に使用したツボ&活法

 肩参R 合谷R 養老R

●考察

本症例では、肩こり・腰痛を引き起こしている原因も考慮したことで、症状の改善に繋がった。このように、顎関節だけ見るのではなく、全体を診て施術することが大切であると感じた症例であった。