《 腰痛・ぎっくり腰の症例 》


◆症例9 腰痛 後ろに腰を反ると痛みが出る

患者: 男性 10代

来院: 2016年12月

●症状

腰痛 後ろに腰を反ると痛みが出る

 

2ヶ月前に部活動で倒立をやったことがきっかけで、腰を後ろに反るとズキっとした痛みが出るようになった。整形外科を受診しレントゲンを撮ったが異常はなし。ほかの鍼灸接骨院に行ったが、症状が改善せず。知り合いの紹介で当院にご連絡頂いた。

●治療内容と経過

腰を後ろに反ると下部腰椎あたりに痛みがあり、腰椎際を触診すると硬いコリがあった。このコリを改善するために足に刺鍼した。他に問診していると、ピッチャーで投げる時に、左脚が前に挙げづらいという話があった。テストをしてみると腸腰筋の筋緊張が強く動きを制限していることがわかり、更に足に刺鍼したところ、痛みを気にすることなく腰を後ろに反ることができた。

●同時に治療した症状

左脚が挙げづらい 右腕が挙げづらい

●主に使用したツボ&活法

大腰L 玉天L 腰腿点(2)R

●考察

倒立をしたことで過度に腰を反ってしまい腰椎に負担が出たことで痛みが出たと思われる。しかし、元々、腸腰筋の緊張が強く、腰を後ろに反る動きを制限しており、今回倒立をしたことで体における問題点が浮き彫りになったとも考えられる。


◆症例8 ぎっくり腰 床にあるものを取ろうしたら腰にピキっと痛みが走った

患者: 男性 50代

来院: 2017年3月

●症状

ぎっくり腰 床にあるものを取ろうしたら腰にピキっと痛みが走った

 

朝、お風呂に入っているとき、床にある洗面器を取ろうと手を伸ばし片足になった時にピキっと痛みが走った。これにより、後ろに反る姿勢がしづらくなり、歩く時はすり足の様になってしまった。知り合いからの紹介で来院された。

●治療内容と経過

受傷したしたきっかけを考慮し、体幹周りに問題ないか触診すると臀部の外側に痛みが強い箇所があり、押しながら、患者さんに動いてもらうと楽に動けることがわかった。臀部の外側に刺鍼し、更に炎症に効果がある手のツボに鍼をし施術終了。2診では、座位→立位になる時に痛みが残るとのことだった。座位→立位の動作では股関節も影響しているため、股関節調整のために足に刺鍼。2診でほぼ症状改善したため、2診で終了。

●同時に治療した症状

座位から立位になるときの腰の痛み

●主に使用しているツボ&活法

1診:後谿R 肩稜R 地天LR
2診:地天R 豊隆R 築賓L

●考察

ぎっくり腰のひとつのパターンであったが、手を伸ばしながら片足になった時に痛めたケースであり、体を片足で支えることができなかった事が原因であった。また、以前に右足関節捻挫で靭帯を部分断裂したことがあり、足関節の不安定性もひとつ要因であったとも考えられる。


◆症例7 ぎっくり腰 物を取ろうと手を伸ばしたら腰にピキっと痛みが走った

患者: 女性 40代

来院: 2016年12月

●症状

ぎっくり腰 物を取ろうと手を伸ばしたら腰にピキっと痛みが走った

 

仕事中、近くにあるものを取ろうと手を伸ばした時に腰部にピキっとした痛みが走り、前にかがむ姿勢がしづらくなった。また背中をまっずくにしたままゆっくり座らないと痛みが出てしまう。以前当院を受診したことがあり、ご連絡頂いた。

●治療内容と経過

痛み位置を確認すると、はっきりしないが、下部腰椎から仙骨付近あたりであった。手を伸ばした時に痛みが走ったことを考慮し、仙腸関節と肩甲骨、胸椎の関係に問題があると考え、手、肩甲骨にあるツボに鍼をしたところ、痛み、違和感が消失した。まだ、前かがみの姿勢がしづらいため、臀部、下腿の柔軟性が低下していると考え、臀部、下腿後面に刺鍼。身体全体の炎症に効果がある手のツボに鍼をして終了。

●同時に治療した症状

肩こり

●主に使用したツボ&活法

後谿L 肩参R 外秩辺R 大臀LR 玉人R

●考察

ぎっくり腰のひとつのパターンであった。手を伸ばして腰を痛めたケースは、腰部以外に、肩甲骨周り、胸椎をチェックしておく必要がある。また、肩こりもあり、肩と臀部の連動が取れていなかったことも原因であった。


◆症例6 座っていると腰がピリピリ痛む

患者: 女性 30代

来院: 2016年9月

●症状

座っていると腰の中央あたりがピリピリ痛む

 

3日前から、座っていると腰の中央部がピリピリした痛みが出るようになる。仰向けで寝ても痛くなる。以前来院したことがあり、連絡頂いた。

●治療内容と経過

仕事で車を運転されるため、手の疲労から胸椎の動きが制限されていると考え、背部を触診したところ強いコリが見つかった。そのコリを取るために、左手に鍼を一本行った。すると、腰のピリピリ感なくなった。1回で施術終了。

●同時に治療した症状

頚部が後屈しづらい

●主に使用したツボ&活法

六谿L

●考察

今回の症例は、仕事で車を運転するため、ハンドルを握る手の疲労、また、運転していた姿勢が影響をしたと考えられる。症状を問診する事も大切であるが、患者さんの仕事など考慮することも重要なことである。


◆症例5 朝起きたら腰が痛くて起き上がれない

患者: 女性 40代

来院: 2016年11月

●症状

朝起きたら腰が痛くて起き上がれない

 

2週間前ぐらいから腰に違和感があったが、どうしても外せない仕事がありコルセットをして昨晩まで動いていた。仕事がひと段落し、お風呂に入り、このまま寝ると明日起きられないかもと思いながら寝て、朝を迎えたら、予想通り腰が痛く起き上がれなかった。以前より知っていた当院に連絡があり、動けないとのことで往診で自宅に伺った。

●治療内容と経過

患者さん自身、来院が難しいため、1診~3診までは往診に伺う。

 

 1診:伺った時はうつ伏せで、何とか首や手は動かせるが、寝返りなど動かそうとすると腰に痛みが出る。痛みの箇所が明確にわからないが、何となく腰の中央部分。まずは寝返りなど動きを取り戻すため、腰椎の動きを出すよう、手と足に刺鍼。仰向けにすることができたところで腹部の緊張、更なる頚部の動き改善するよう、手と足に刺鍼。症状が発生した当日でもあり、少なくとも、うつ伏せ→仰向けにできるようになったので、本日の施術は終了。


 2診(初診から2日目):翌日、仰向けから横向きになることができ、そこから30度くらい体を起こすことができるようになった。仰向け→横向きになる動作で痛みが出ることから、腰椎の回旋ができるよう、さらに動きが安定するよう、足に刺鍼した。また、下腹部、腰部に緊張があったため、緊張を解く活法施術を実施。施術後、コルセットをつけてだが、四つん這いになることができたと連絡あり。翌日(初診から3日目)、正座になることができたと連絡があった。


 3診(初診から4日目):ようやく立ち上がることができ、トイレも自分1人で行けるようになった。まずは腰部の安定として、足に刺鍼。動ける事を身体、脳にも意識づけするために、活法施術を実施。患者さんには、痛みのない範囲でできるだけ動くよう指導した。


 4診(初診から12日目):歩いて来院される。かなり腰痛は改善しているが、座っていると左腰部に痛みがあり、長い時間座ってられない。また前にかがむ姿勢がしづらい。寝ている時間が多く、胸腰椎の動きが安定していないと考え、足に刺鍼。前にかがむ場合、臀部の柔軟性が影響することが多いため、臀部に刺鍼。その後、骨盤まわりを安定させるための活法を実施。
翌日からは、腰の痛みや違和感もなく、仕事ができていると連絡頂いた。

●同時に治療した症状

 なし

●主に使用したツボ&活法

1診:後谿R 手三里R 飛陽L 元瑠L
2診:後谿R L3(1)L 中腰L 築賓L 透し&膝裏の拘縮取り、梨状筋の導引
3診:大腰L 透し&腰ばさみ
4診:陽輔L 元瑠L 玉人L 外秩辺LR 骨盤回し

●考察

腰が痛くて起き上がれないため、患者さん自身もどのように動くと良いのかわからない状態であった。このため、「どこが痛いのか」よりも、「どう動くとつらいのか」を患者さんと一緒にチェックしながら施術したため、患者さん自身も動くことを実感できた。また、動くことができると実感できると、身体や脳にも意識づけできるため、早期改善に繋がった。


◆症例4  ぎっくり腰:便座に座ろうとして動けなくなる

患者: 男性 60代

来院: 2016年9月

●症状

ぎっくり腰

 

昨日の朝、便器に座ろうとしたところ、ギクッと腰をやってしまい、動けなくなってしまった。その後、何とか動くことができ、昨日は横になり安静にしていた。今朝は、昨日よりも動けるようなったが、前に曲げることもできず、すり足でしか移動できず、翌々日の仕事に影響がないようにしたいため、当院をネット検索し来院された。

●治療内容と経過

前にはわずか5度しか曲げることができないが、後ろに反ったり左右に捻ることはできる。前に曲げる際に、骨盤あたりに痛みがあり、慎重に触診すると仙腸関節部に硬く圧痛があることがわかった。仙腸関節を調整するために肩に刺鍼すると45度くらい曲げることができ、痛みもかなり改善した。立ち上がる動作ではまだ痛みがあるため、足に2カ所刺鍼したところ、先程よりも楽に立ち上がることができ、歩行もしやすくなった。腰に負担が出ないよう、仰向けから起き上がる動作についての指導も併せて行なった。

●同時に治療した症状

 なし

●主に使用したツボ&活法

肩稜R 築賓R 大腰R

●考察

典型的なぎっくり腰であったが、今回のケースは、股関節、仙腸関節が影響していた。常に座って大きな画面をみながら仕事をされるため、手先だけ動かして下半身との連動がなくなり、今回の症状を招いてしまったと考えられる。仕事においても、負担のないよう日頃から動く習慣が必要である。


◆症例3 草取りした後、立ち上がると腰が痛む

患者: 男性 60代

来院: 2016年6月

●症状

腰痛 草取りした後、立ち上がると腰が痛む

 

久しぶりに天気となり、長時間に渡り、夢中になり借用している畑での草取りをしていた。作業が終わって、立ち上がるときに腰に痛みを覚えた。痛む箇所ははっきりしないが、骨盤の上あたりとのこと。また、首をななめ後ろに動かすと左肩甲骨内側に違和感が出る。

●治療内容と経過

長い時間座って作業して立ち上がる時に腰痛が出たため、腸腰筋が伸びづらく腰部に負担が出ていると考えた。腸腰筋の調整のため刺鍼したところ、立ち上がりでの腰部の違和感はなくなった。まだ違和感が残った腰の動きを調整するため刺鍼した。これにより、腰の動きが良くなった。まだ肩甲骨の違和感が残ったため、頚部・背部を触診したところ、硬い箇所があり、それに関係するツボに刺鍼すると違和感がなくなった。

●同時に治療した症状

肩甲骨の違和感

●主に使用したツボ&活法

大腰LR 外秩辺LR 玉天R T4(4)R 合谷L C7(1)L

●考察

今回の症例は、座っていることで腸腰筋を緊張させ、立ち上がるときに腸腰筋の伸びづらく、腰に負担が大きくなり痛みが出現したと考えられる。腹直筋の緊張も考え触診したが、緊張した部分が見られず、腸腰筋の緊張が強かった。立ち上がる動きに着目したことが改善の早道であった。


◆症例2 ぎっくり腰:くしゃみをして動けなくなる

患者: 女性 40代

来院: 2016年5月

●症状

ぎっくり腰

 

4日前にくしゃみをした際、腰にピキっと電気が走り動けなくなってしまった。動けなくなった当日は寝て安静していた。3回目のぎっくり腰であったので、以前と同様にコルセットをして痛みを緩和していた。しかし、前傾すると痛みが強く、家事や仕事に支障が出てきてしまい、なんとか痛みなく動けるようにしたいとのことで来院。来院時は、左臀部に手を当てながら、足を引きずるように歩いていた。

●治療内容と経過

今回の症状で特徴的なことは、前傾したときの痛みが、少し曲げると痛むが、深く曲げると痛みがなくなる点である。こうした場合は、胸椎の動きが悪くなっているため、痛みが出てしまう。このため、胸椎の動きが出るように刺鍼。さらに動きが安定するよう、足に刺鍼した。また、下腹部に緊張があったため、緊張を解く活法施術を実施。ほとんどの違和感がなくなり、足をひきずることもなく、すたすた歩いて帰宅された。翌日に違和感があれば連絡するようお話をして治療終了。

●同時に治療した症状

 なし

●主に使用したツボ&活法

後谿R 玉陽R 玉人R 
膝裏の拘縮取り、梨状筋の導引、透し

●考察

急性腰痛、いわゆるぎっくり腰であった。何とか治療院に来れるが、ある動作で痛みが出るケースは、どこかの筋肉が過緊張したものが原因であることが多い。今回の症例は、下腹部、背部の筋緊張が強く、胸椎の動きを妨げ、腰に負担が出てしまっていた。


◆症例1 重いものを持ち、立ち上がった時に腰を痛めた

患者: 女性 80代

来院: 2015年11月

●症状

腰痛  立ち上がる時に腰を痛めた

 

昨日、2Lペットボトルが入った箱を持ち上げた際に、左腰に痛みが出てしまい、左腰に手を当てながら、足を引きずるように歩いて来院される。

●治療内容と経過

前にかがむ、椅子から立ち上がる動作で左腰に痛みが出る。また、以前より左膝に痛みがあり、立ち上がる時に右に体重を移動させて立ち上がる。これにより、膝の負担を減らすために膝の中心軸を整えるよう臀部に刺鍼を実施したところ、椅子から楽に立ち上げることができた。膝関節の裏側にやや違和感が残り、活法を実施したところ、違和感が解消し、足を引きづらずに歩くこともできた。

●同時に治療した症状

膝の痛み

●主に使用したツボ&活法

膝根L
膝裏の拘縮取り

●考察

今回の症例は、膝の痛みがあったことが、前にかかんだり、立ち上がり動作をすることで腰に影響を与えてしまっていた。このため、膝の動きを良くするようにアプローチしたため、結果として腰への負担が減り、痛みがなくなった。